2022/09/20

細径ファイバーを用いた新しいプロトコールによる下肢静脈瘤の血管内レーザー焼灼術

オフィシャルサイト
著者
宇藤純一
掲載誌
静脈学 33 (3), 245-250,
発行年
2022
要約

●要 約: 大伏在静脈(great saphenous vein, GSV)逆流による下肢静脈瘤に対する新しい治療プロトコールを作成し血管内レーザー焼灼術を行った.GSV弁不全連続400症例に対し,外径1.27 mmの細径ファイバーと波長1470 nmのELVeSレーザー装置を用い,膝上GSVは7 W(LEED: 50–70 J/cm)で,膝下GSVは5 W(LEED: 20–25 J/cm)で,2段階にGSVを焼灼した.側枝静脈瘤は16 G静脈留置針で内腔を穿刺し,ファイバーを挿入し5 W(LEED: 30 J/cm)で焼灼した.術後合併症の発生率は旧プロトコール400症例の 6.7%と比べて,新プロトコールでは2.4%と有意に減少し,伏在神経損傷の発生は認めなかった.

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