2020/09/20

血管内レーザー焼灼術後の神経障害に関する検討

オフィシャルサイト
著者
宇藤純一
掲載誌
静脈学2020; 31(3): 65–68
発行年
2020
要約

●要 約: 血管内レーザー焼灼術(endovenous laser ablation: 以下EVLA)を施行した大伏在静脈弁不全 1513肢を対象に,術後神経障害の発生頻度と臨床経過について検討した.焼灼にはradial 2-ring fiberを接続 した波長1470 nmのダイオードレーザーを用いた.神経障害は「術後1カ月の時点で,患肢に明らかな神経症 状を有するもの」と定義した.神経損傷が47肢(3.1%)に発生した.焼灼距離40 cm未満の患者群での発生 頻度は1.3%,焼灼距離40 cm以上の患者群では5.2%と4倍の頻度で神経障害が生じていた.EVLA後1年を 経過した患者25名へ電話インタビューを行ったところ92%の症例において症状の消失もしくは軽快が認めら れた.

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